2010.12.15 Wednesday
オールセラミッククラウン(インプラントを含む)
術前、右はブリッジをはずしたところです。
大谷公雄技工士製作
術後,前歯4本をジルコニアを使用したオールセラミッククラウンで補綴しました。(左の正中歯はインプラント)
左の1番は骨造成を伴ったインプラント治療です。
前歯のインプラントは歯肉の形を整えるのが難しいです。
術前、歯の神経が死んで変色しています。
ジルコニアオールセラミッククラウンで補綴しました。
グリーンヒル歯科医院 ブログ。・・・・・ 院長のひとりごと ・・・・・
2010.12.15 Wednesday
オールセラミッククラウン(インプラントを含む)
術前、右はブリッジをはずしたところです。 大谷公雄技工士製作 術後,前歯4本をジルコニアを使用したオールセラミッククラウンで補綴しました。(左の正中歯はインプラント) 左の1番は骨造成を伴ったインプラント治療です。 前歯のインプラントは歯肉の形を整えるのが難しいです。 術前、歯の神経が死んで変色しています。 ジルコニアオールセラミッククラウンで補綴しました。 2010.08.03 Tuesday
インプラント周囲炎について
私が定期購読している歯周病と補綴学の臨床家向けの雑誌
PERIODONTICS&RESTORATIVE DENTISTRYからMyron Nevins氏の寄稿文を紹介します。自分のためにこのEditorial Voiceをブログに記録しておくという目的もあります。 Editorial Voice 警告by Myron Nevins どの治療法も絶対に正しいとは言い切れない。なぜ歯を保存することが大切であるかについて、私は今までの歯科医師人生の中で二度ほど葛藤したことがある。一度目は1969年のことで、好奇心旺盛な研修医によって考えさせられた。二度目は2009年で、評判の良い口腔外科専門医が、予後不良の歯を予後良好な状態に改善する歯周再生療法の効用について理解を示さなかった時である。 予後不良の歯を保存して治療するよりも、抜歯してインプラントで置き換えるほうが絶対に正しく、患者は歯の保存にまつわるさまざまな合併症に悩まされずに済み、したがって、より好ましい治療法であるというのが口腔外科医の言い分であった。しかし一方では、その反対のエビデンスが多く存在するのも事実である。 歯周病を論じるに際して、考慮すべき二つの事柄がある。第一の事柄は、天然歯列は歯周治療に対してすばらしい反応を示し、その治療結果の記録からも効果をうかがい知れることである。一例を挙げるなら、歯根分割した歯は下顎または上顎の臼歯部インプラントと同程度の治療成績を示すことが証明されている。第二の事柄は、インプラント周囲炎の発症頻度が高くなっていることで、ヨーロッパと北米の両大陸でとくに報告が増加してきている。この事実は、最近の論文や学会での演題、および最新の教科書であるPeri -Implant Infection: Etiology, Diagnosis, and Treatment=*インプラント周囲感染、病因、診断、治療(Schwarz F.Becker J. Quintessence, 2009)に散見される。また、インプラント、歯周病、口腔外科の諸学会において、インプラントを埋入する目的で失われた骨を再生する生体材料の選択について研究報告がなされ、筆者は大きな関心を抱き続けてきた。 (*はブロガー(私)の訳です) きわめて興味深いことは、インプラント専門医が炎症性疾患の治療の有効性について歯周病専門医に助言を求め始めているということである。このことは、インプラント症例でも問題が生じ始めたことを示唆していると理解できる。 *オッセオインテグレーションの概念は、無歯顎および部分欠損の症例の治療計画に多大な恩恵をもたらしている。この偉大な科学のおかげで、失敗の危険性が高い予後の疑わしい歯を支台に用いる必要がなくなった。ただし、歯周治療が有効であるという事実を知らないことが、歯周組織の支持をいくらか喪失した歯を見境なく抜歯することの免罪符になるはずがない。オッセオインテグレーションと歯周組織の再生療法は最近の歯科治療における二大発見であり、適応症であれば活用すべきである。(*Osseo-integration骨融合=インプラントと骨が結合すること。ブロガー解説) 重度の歯周病症例の治療を長期的に成功させるには、包括的なメインテナンスのシステムの適用が不可欠である。この見解は患者が口腔細菌に感染しているか否かから導きだされており、天然歯とインプラントのいずれの治療に対しても実証されている。 おそらく、自分の歯列を治療するのと同じように、注意を払ってそれぞれの患者を公平に区別なく治療するのがあるべき姿であろう。雌のガチョウに効くものは雄のガチョウにも効くという喩えのように。 以上転載 Myron Nevins先生は歯周病の大家で私が所属している勉強会JIADS CLUBも深い関係にあります。 (以前のブログGEM-21Sでも紹介しています。) この「警告」では歯周病のコントロールを勉強していないと歯周病菌を持っている患者のインプラント治療の予後管理は難しいということを述べています。 Nevins先生もインプラント治療をされていますが、インプラント治療の有効性は認めながらも、歯周治療で管理できる歯は安易に抜歯するな、歯周治療を理解していないとインプラント周囲炎に対応できませんよと警告されています。 歯周病で歯を失くした方のインプラント治療の予後は油断できないということです。管理が悪いと細菌の働きによってインプラントの周りの骨が溶かされインプラント治療を失敗に導くからです。 歯周病菌が原因でない虫歯や外傷で歯を失くした方のインプラント治療のほうが予後は安心できます。 予防の概念を理解することが歯科では一番大切と言っても過言ではないでしょうね。 2010.02.27 Saturday
インプラント広告
最近テレビでインプラントのスポット広告を見るようになりました。
確かインプラント一本15万円台の広告だったと思います。 この広告の効果はあると思います。 宮崎県のインプラント一本の平均的な価格は30万円前後です。 この広告を出している医院は約半分の価格ですから、インプラントに詳しくない患者が安いほうを選択する可能性は大きいと思います。 最近歯科の広告も規制緩和されまして出してよくなりました。 しかしインプラントの例をあげますと価格の提示は必要ですがメーカー名は 入れてはいけないことになっています。 現在インプラントメーカーは30社を超えていると思います。 当院が使用している3i社のインプラントを25万円以下で提供している歯科医院はほとんどないと思います。 15万円台のインプラントを提供されています歯科医院はAQBというメーカーのインプラントを使用されている場合が多いようです。このインプラントが悪いということではないのですが骨移植、粘膜修正、審美的等には3iと比べて難しいという理由で当院は今のところAQBは採用していません。 患者がインプラント治療を受ける際にはインプラントの種類、特徴まで調べておくほうがいいでしょうね。 2009.11.07 Saturday
インプラント治療は高額なのが欠点
インプラント治療の利点、欠点
利点:義歯に比べて違和感なくよく噛める。 ブリッジになるようなケースでは自分の歯を削ることなくインプラン トを入れることで自分の歯を長持ちさせることができる。 欠点:治療費が高い。 治療時間が長い。 インプラント治療は他の治療(義歯、ブリッジ)より優れていることが多いのは事実だと思います。 インプラント治療の問題点は費用が高いということです。 義歯にしてもブリッジの治療にしてもトラブルは発生します。そしてインプラント治療より長持ちしない場合が多いでしょう。 インプラント治療は優れている面が多くありますが、失敗した場合契約の不備などがありますと訴訟に発展するということもあるようです。 治療費が高いということが一番の問題です。 インプラント治療に疑問を呈する歯科医師もいますが、インプラント治療を行ってきた側から言わせてもらいますと費用が高い、治療期間が長くなるという欠点以外、他の治療に比べて劣っているということはありません。 トラブル発生はインプラント治療に限らず義歯やブリッジの治療でもあります。どちらかといえば義歯やブリッジの破損ケースのほうが多いでしょう。 しかしインプラント治療は高額になることが多く保証について契約書を取り交わしていなければ訴訟に発展するということもあります。 例えば何百万円かけてインプラント治療したのにすぐ噛めなくなったという場合など問題になります。 インプラント治療の有効性についてはNo Discuss(議論の余地なし)と言われていますが患者に説明と同意がなければ高額治療ゆえに訴訟に発展することもあります。 私が所属しているスタディグループの指導もされているアメリカの高名な歯科医院はインプラント治療に限らず外科手術は完全な科学ではない(予想できぬ患者の条件に左右されることがある)のでインプラント治療の保証、保険はありませんという同意書にサインをしてもらってから治療をされています。このような説明と契約書があれば訴訟まで発展しないでしょう。手術による麻痺とかはまた別問題ですけど。 日本では10年保証等をつける医院もあります。 当院も原則10年保証していますが手術にミスがなければ保証はしないというのが治療としては筋が通っていると思っていますけど。高額治療なのでいろいろ考えさせられます。 インプラント治療は正しい術式で行えば優れた有効性のある治療です。 しかし100%の成功率ではありませんので噛めなくなったときどうするか説明を受け納得しておく必要があります。 2008.12.15 Monday
骨造成を伴うインプラント治療
インプラント治療は骨の量が十分あればそんなに難しい治療ではありませんがインプラントを入れるのに骨量が十分でない場合、骨を造る治療は難しい場合が多いですね。
次の症例は上の臼歯部にインプラントを入れるのに骨の量が足りなくて上顎洞という鼻と交通している空洞に骨を造りました。 術前 術後 術前 術後 十数年前に上顎洞に骨を造ってインプラントを入れるという方法があるという話を聞いたとき「そこまでやるか」というのが正直な感想でしたが、成功症例がどんどん報告されてきましたので上顎洞の骨造成の成果に納得しましてJIADSの船登先生(現在は5-D Japanファウンダー主宰)にレッスンを受けまして現在は私の臨床にも採用しています。 次の症例は下顎の骨造成です。 術前 インプラントを埋入したところ骨量が足りなくてインプラントが露出しています。 骨補填剤を使用します。 コラーゲン膜でカバーします。 縫合したところです。6ヶ月待って上部構造を作製します。 セラミッククラウンを装着して完成です。 2008.10.31 Friday
JIADS懇親会
JIADS国際シンポジウム(大阪)の懇親会の写真を長崎のH先生からメールで送ってもらいました。
Dr.Myron Nevinsに写真をお願いしましたら、快くOKしてくれました。 Nevins氏がもっと近くでいいよというように私をひきよせていただいたのには感激いたしました。 Dr.Marc Nevins 彼の根面被覆のテクニックはすばらしいかったですよ。 JIADSの講師で3iのインプラントインストラクターもされています船登先生。 船登先生はアメリカで実力を認められPERIODONTICS&RESTORATIVE DENTISTRYという国際誌に日本人で初めて論文が掲載されました。 船登先生にいろいろ教わっています。 船登先生の実力を評価しているチームアトランタのDr.Maurice Salama(左)とDr.David Garbertと宮本康和先生。 このパーティは楽しかったなあ。 2008.10.06 Monday
シンポジウム、大阪、神戸
10月3,4,5日大阪の国際会議場でJIADS主催のシンポジウムに出席してきました。
一番楽しかったことは10月4日(土)の懇親会で演者の先生と写真が撮れたことです。 著名な先生と一緒に写れるだけでもシンポジウムに出席したかいがありました。 大阪の感想はお土産さんの店員さんが親切だったこと。ホテルの案内も東京に比べると親切に感じました。 大阪ではホテルと国際会議場から出ませんでしたので大阪の感想はホテルと空港でお話した人の感想です。 3日の夜は神戸に住む義弟(妻の弟)と神戸の三宮で食事をしました。 神戸はどこか博多を連想するものがありました。 若い人が男女を問わず清潔な感じでした。 東京の電車で見かけられる疲れた不潔っぽい若者はあまり見かけませんでしたね。 宮崎はやはり田舎でのんびりしています。そこがいいとこかな。 2008.01.10 Thursday
インプラントの価格
インプラントの広告は価格を明示するように指導されています。
広告には価格は必要ですが、メーカーの記載はNOです。医師法の決まりです。 広告の価格だけで、インプラント治療を決めることには疑問があります。 インプラントメーカーは約30社ありまして、そのシステムも価格も違うからです。 世界的に有名なメーカーは次のとうりです。 NobelBiocare社.Straumann社.BIOMET3i社.Zimmer社.Dentsply社. ASTRATECH社 これらの有名ブランドを使用したインプラント治療は大体1本30万円以上します。システムにバリエーションがあり複数のパーツが必要なためにこのような価格設定になります。 当院は現在アメリカのBIOMET 3i社のインプラントシステムを採用しています。価格は1本目30万円です。同一部位の2本目からは25万円です。 3i社のシステムではぎりぎりの価格設定です。 インプラントの広告で20万円以下の価格設定をしているインプラントをネットで検索すると国産メーカーのAQBを使用されている医院が多いみたいです。 このAQBインプラントシステムはシンプルなために価格を低く設定することができます。 AQBの主力商品はインプラントのパーツが一個ですむワンピース型です。パーツが一個でインプラントの代金が安くできるというのが魅力です。 ワンピース型は審美性が要求される前歯にはちょっと無理があるかもしれません。 しかし奥歯の治療で審美性をあまり要求しなければ低価格でできるメリットがあります。 当院もこのAQBインプラントシステムの導入を考えています。 国産メーカーを応援したい気持ちとこのシステムの実績を考えてのことです。 価格はワンピース型であれば1本15万円ー20万円にできると思っています。 審美的、機能的な面で優れていてバリエーションが豊富な3iインプラントシステムと併行していこうと考えています。 患者さまは価格の比較だけでなくて、インプラントの違いを理解して治療を選択されたほうがいいと思います。 2007.09.14 Friday
骨造成を行ったインプラント
術前
上顎洞の骨造成(上顎洞底挙上術)を行い左上5,6番にインプラント埋入 左上6番にインプラント再埋入 埋入したインプラント インプラントにカバースクリュウをつけたところ 完成時 この方は左上の5,6番に2本のインプラントを埋入しました。 骨の厚みがなかったので上顎洞の骨造成(上顎洞底挙上術)を行いました。 6番は10ヶ月後に骨との結合が悪かったので、除去後に再度インプラントを埋入しました。 骨造成する場合は骨との結合に時間がかかったり結合が弱かったりして再度インプラントを埋入することもあります。再埋入すればほとんどの場合骨ときっちり結合してくれます。 再埋入は患者さまの治療期間が長くなり申し訳なく思います。 なるべく再埋入は避けたいところですが、骨の状態によりやむをえないこともあります。 この方は1年半近くの治療期間を要しました。 長い期間の治療を辛抱していただき感謝いたしております。 *骨の状態が良ければインプラントを埋入した日に仮歯が入りすぐ噛めるような製品も開発されています。 当院では下顎の場合は状態が良ければ2ヶ月以内で仮歯が入ります。 上顎は4ヶ月で完成に持っていけます。 しかし骨造成を行った場合は時間が掛かります。 骨造成した骨は十分待つほどしっかりしてきます。 2007.07.23 Monday
3iセミナー(インプラント)
左から高井先生、私、船登先生
船登先生よりアドバンスコースの受講証明を授与されるところ。これは広島大同窓ということで特別にフォトをお願いしました。船登先生も高井先生も私より一回り若いです。彼らは日本から世界にインプラント治療の先端技術を発信していく可能性があります。 I respect them. 7月21日(土)22日(日)はインプラントのアドバンスコースを広島で受講してきました。 講師は3iインプラントの船登彰芳先生と高井康博先生でした。お二人とも広島大歯学部のご出身です。 高井先生の診療室を使用してインプラント治療の2症例のライブオペの見学付きのコースです。 高井歯科医院は広くてハイセンスなきれいな医院でした。 抜歯した後にすぐインプラントを入れる方法を高井先生が担当されました。(抜歯即時埋入左下6番) 船登先生はインプラント埋入と骨増生の手術を担当されました。(右下6番7番、3,4mmの垂直的GBR) 3iの新製品の説明もかねた講演です。どんどん新しい製品がでてきます。 広島での講演ということで広大出身の先生も見えており懇親会が盛り上がりました。大学同窓というだけで、初対面でも共通の話題がすぐみつかりますので、話がつきなくなってくるんです。 大学が違ってもインプラント治療が共通していますので、初めてお会いする先生と交流もできて楽しいセミナーでした。 船登先生,高井先生の講演、ライブオペはすごく勉強になりました。 船登先生はチームアトランタといわれるアメリカのインプラント治療の第一人者のあつまるメンバーの先生方にも認められるスーパードクターに成長されていました。 PRD(Periodontics Restorative Dentistry)というぺリオ(歯周病)と補綴(修復)のスペシャリストが臨床家におくる国際誌に日本人として初めて インプラントの審美的治療を発表されるそうです。 有意義な広島での二日間でした。 |
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