グリーンヒル歯科医院 ブログ。

・・・・・ 院長のひとりごと ・・・・・
歯周病菌と肝炎bym3
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    歯周病治療で肝機能改善 非飲酒者も発症の脂肪肝炎

    共同通信社  223() 配信

     飲酒しない人も発症する非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者が歯周病菌を保有する割合は健康な人の約4倍と高く、歯周病の治療で肝機能が大幅に改善することを22日までに、横浜市立大や大阪大などの研究チームが突き止めた。

     研究チームによると、歯周病と心臓病や脳卒中との関連は指摘されているが肝炎では初めて。チーム長の中島淳(なかじま・あつし)横浜市立大教授(消化器内科)は「脂肪肝の人は肝炎に進行させないように、口腔(こうくう)内を衛生に保つことが大切だ」と話している。

     NASHは成人男性の3人に1人程度とされる脂肪肝の人のうち、1〜2割を占める。進行すると肝硬変や肝臓がんを引き起こし、肥満との関連が指摘されているが、発症メカニズムは解明されていない。

     研究チームがNASH患者102人の歯周病菌を調べたところ、保有率は52%で健康な人と比べて約3・9倍だった。また肥満状態のマウスに歯周病菌を投与すると、3カ月後に肝臓が平均約1・5倍に肥大化。肝炎が悪化するなどした。

     歯周病のNASH患者10人に歯石を除去したり抗生物質で歯茎の炎症を抑えたりして治療した結果、3カ月後には平均すると肝機能の数値がほぼ正常になった。

     研究成果は16日付英医学誌の電子版に掲載された。

    ※英医学誌はBMCガストロエンテロロジー

     以上の記事はm3より転載しました。
    歯周病菌は心臓や脳や妊婦にも悪い影響を与えると言われていますが、この記事は肝炎にも関係があるという研究ですね。

     歯周病治療のキーポイントは正しいブラッシングです。私のブログを読まれている方は又ブラッシングかと思われるかもしれませんが、歯科で一番大事なことはブラッシングです。
     

     行政的には歯科衛生士に歯周病の治療や予防に関してもっと権限を与え、健康保険が予防に予算をつけていけば、歯周病の患者は確実に減らすことができるでしょう。
     

    | hulaboy | 歯周病 | 16:53 | comments(0) | - | - | - |
    歯周再生療法(歯槽骨再生)
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      歯周病による骨欠損
      欠損部位に骨補填剤を填入
      補填剤をカバーする膜の試適、トリミング
       写真のような垂直性の骨吸収の骨の再生は成功率が高くなっています。
      骨補填剤、補填剤をカバーする膜、骨を作る働きをする因子(骨誘導因子)を含む製品はどのメーカーの製品を使うか臨床家の我々は常々注意を払っておかねばなりません。

       
       
      | hulaboy | 歯周病 | 11:59 | comments(0) | - | - | - |
      歯周再生療法
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        歯周病で骨欠損が生じています
        骨欠損部に骨補填剤を填入します
        骨補填剤を覆う膜を試適、トリミングします
        この後縫合して手術を終えます。

        歯周再生療法においては骨補填剤はどのような材質、材料が効果的か、又補填剤をカバーする膜はどのような性状が必要か、また骨誘導に寄与する因子はどのようなものが効果的かなどが研究されています。

        上の写真のような垂直的な骨欠損であれば骨再生の成功率は高いですね。
        | hulaboy | 歯周病 | 08:29 | comments(0) | - | - | - |
        歯周病のゆくえ
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          歯周病の専門誌PDR.2008.12月号の巻頭のGuest Editorial VoiceにDr. Yvonneが「歯周病のゆくえ」のなかでインプラント治療に流れていく傾向に警鐘をならしています。部分的に抜粋して紹介いたします。

          術後10年を経過したインプラントはメインテナンスが良好でないとインプラント周囲炎がよく生じることがいわれている。........
          ほとんどの患者はインプラント治療が生涯をつうじてメインテナンスが必要であると教育されていないようである。..........

          現在のところまで天然歯に勝るインプラントの存在は立証されていない。ゆえにどうしても保存することができない歯と診断されるまで安易にインプラント治療を選択すべきではない。

          歯周病学とインプラント学を調和させた両立こそが歯周病専門医としてあるべき姿である。

          かなり要約いたしましたが、インプラントが絶対ではありませんよ。
          よく手入れされた天然歯が一番ですよ。
          しかし抜歯を余儀なくされたところにはインプラント治療という選択がありますよ。しかしインプラントの周りの歯肉の炎症を起こしてインプラントが駄目になることがありますから、メインテナンスが必要ですよということですね。

          インプラント治療を受ける際には歯科医師と一生の付き合いが必要であるという認識が必要になるということでもあります。
          私にとってもインプラント治療はエキサイティングな分野でありますが、オペ数を増やすだけでは駄目でしっかりメインテナンスの態勢をとること、患者様にメインテナンスの必要性を十分に分ってもらうことが重要だとお考えています。
          | hulaboy | 歯周病 | 18:10 | comments(3) | - | - | - |
          歯周病再生療法(GEM 21S)
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            歯周病研究家や歯周病専門医によって歯周病で骨が部分的に溶けて来たところに骨を再生させようという試みが行われています。
            今回はGEM 21Sという商品を紹介いたします。

            GEM21S (人工骨)
            β-TCP(リン酸第三カルシウム) / 0.25-1.0mm 0.5cc(顆粒)
            rhPDGF-BB(血小板由来成長因子) / 0.5ml-0.3mg(シリンジ溶液)

            化学的に作ったrhPDGF-BBとβ-TCPとの混合より、β-TCPを足場として、rhPDFG-BBが血管を作り、組織、骨を誘導します。
            β-TCP(β-リン酸三カルシウム)とrhPDGF-BB(骨誘導因子)で、 β-TCP単独使用の約3倍の骨誘導効果が認められます。

            上記の説明は個人輸入をサポートしている歯医者USAのHPからの引用です。

            補足説明いたします。
            *β-TCP(リン酸第三カルシウム):一粒の大きさが0.25mm-1.0mmで1-500μmの気孔を持っているようにデザインされています。
            このβ-TCPは血餅を保持し、次第に吸収されながら、骨を誘導して自分の骨と置き換わります。
            *rhPDGF-BB(血小板由来成長因子):
            PDRの2006.12月号よりLeslie A. Wisner-Lynch先生の解説を引用いたします。米国食品医薬品局(FDA)が最初に承認した組み換えタンパク治療薬はリコンビナントヒト血小板由来成長因子ーBB(rhPDGF-BB)で、1977年のことであった。...........
            最近では歯周組織欠損の治療目的の組み換え治療薬としてGEM-21SがFDAに初めて認可された。.........
            FDAの承認を得るための必須条件とされる臨床試験からrhPDGF=BBの有効性が証明された。

            要するに歯周病で骨が溶けたところにGEM-21Sという薬剤を使用すると骨ができましたよということです。そしてrhPDGF-BBの安全性については1、700万回の投薬(このrh-PDGFはまず糖尿病の不応性神経障害の皮膚潰瘍の治療に用いられた)の結果、安全性は証明されています。
            Nevins氏と私(JIADS 20th Party)
            このGEM-21Sの臨床研究に携わっていらっしゃるドクターのお一人がこの前のJIADSシンポジウムで講演されましたMyron Nevins氏です。
            アメリカ臨床歯周病の重鎮です。
            とても権威ある方なのですがとても優しく紳士的な方でした。

            追記(09.7.16)GEM21S臨床報告高度に骨吸収を起こした症例にGEM21Sを使用してみました。
            骨補填剤が流出しないような処置を行わないと骨の再生は難しいですね。
            3壁性の骨吸収なら骨補填剤が流出しにくいので骨の再生は期待できますが
            2壁性、1壁性の骨吸収に骨補填剤をいれメンブレン使用してで補填剤の流出を防ぐテクニックは難しいというのが感想です。








            | hulaboy | 歯周病 | 16:11 | comments(2) | - | - | - |
            20th JIADS Symposium
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              10月3,4,5日は大阪国際会議場で開催されるJIADS国際シンポジウムに出席します。
              JIADSとはThe Japan Institute for Advanced Dental Studies
              のことで、歯科医師の卒後研修を有料でやっている学術的なグループです。
              開業医あるいは開業歯科医院に勤務する優秀な先生が講師をされています。
              海外での研修も積極的に行っています。

              アメリカの歯周病専門医のMyron Nevins氏に師事された小野善弘先生と大阪大の補綴専門医の中村公男先生が興されたスタディグループです。
              世界レベルの治療をいち早く導入マスターされてその治療を日本に紹介、広めるという役割を担っています。
              最近ではJIADSのメンバーがアメリカでも講演するという成長をみせています。
              今回は20回記念大会ということで海外の演者を9名招聘しています。
              マサチューセッツからDr. Myron Nevins Dr. Marc Nevins
              アトランタからDr. Maurice Salama Dr. David Garber
              ミラノからDr. Massiomo Simion Dr. Mauro Fradeani
              ペンシルバニアからDr. Thomas Wilcko
              フロリダからDr. Richard Lazzara
              チューリッヒからAnna Matusuishi Pattison
              歯周病治療、インプラント治療、矯正治療が主な講演内容です。
              私は矯正治療は専門医を紹介していますので、インプラント治療の勉強が主な目的です。シンポジウム以外にJIADSの講師の先生に直接お会いしていろいろ指導を受けるのも楽しみです。
              | hulaboy | 歯周病 | 08:59 | comments(0) | - | - | - |
              Spring has come.歯周病はセルフケアが大事
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                当院の庭にさく椿です。鉢から地植にしたのですがどんどん大きくなっています。

                セルフケアが大事
                歯周病は予防できる病気ですが、セルフケアがとても大事で正しい歯磨きを怠けるとすぐに再発致します。
                歯周病の治療は原因除去の一言に尽きます。
                歯周病の原因は細菌です。
                歯石は細菌の集合体の歯垢が唾液成分とか血液成分を取り込みながら石灰化したものです。歯根の表面に歯石が付着しさらに歯根の先端に向けて成長していきます。この歯石に歯垢が付着して複雑な作用をして歯周病を発生させます。

                歯周病の治療は歯石を除去し歯垢を除去し歯をきれいな状態に保つことです。原理は非常にシンプルです。
                では何故、歯周病が根絶できないのでしょうか。
                それは今まで何回も何回もこのブログで書いているように歯垢を除去する歯磨きが難しいからです。
                歯周病の治療が失敗に終わるのはセルフケアがうまくできないという例が多いですね。

                歯周病の際に患者様の選択される態度、姿勢の主なもの紹介します。
                〇周病の原因をよく理解され治療に協力的でセルフケアも上手でメインテナンスにも定期的に通われる患者様。
                ∋周病の原因は理解できるのですが、歯周外科を怖がる患者さま。
                歯周外科は歯根の先端近くまで進出した歯石を取り除くことが主な目的ですから、歯周外科が必要な場合、それをやらなければ歯石が残り、歯周病の再発の原因になります。
                歯周外科を怖がる患者さまは意外と中年の男性に多い傾向があります。
                歯周外科までやりとうしたのにメインテナンスに来られない患者様。
                この場合歯石は徹底的に取り除いていますので、セルフケアがうまくできていれば、経過はいいかもしれません。
                このブログを書こうと思いました理由はこの例えの患者様がみえているからです。10ヶ月かけて治療したのですが、仕事が忙しくて2年近くメインテナンスにみえていませんでした。
                その結果は歯周病の再発です。
                セルフケアもうまくできていなかったと思われます。
                歯周病の治療をやっていて悔しいと思う時です。
                歯周病は細菌との戦いです。手を抜くと細菌にやられてしまいます。
                最初に治療の説明をする時にこの細菌との徹底抗戦のお話はしているのですが、細菌にやられてしまう方が多いのも事実です。
                「Heaven helps those who help themselves.」
                (天は自ら助くる者を助く)

                せ周病を理解できない方。あるいは理解できても歯周病の治療を望まれない方あるいは出来ない方。
                このような場合は対症療法で対応するしかありません。
                (例)歯周病で腫れたら投薬する。切開して膿みを出す。ぐらぐらして縦にも沈むように動きだせば抜歯する。などです。

                歯周病は細菌との戦いです。持久力が必要です。
                根負けしてはいけません。
                院長からきつい一言。
                セルフケアの基本である正しい歯磨きができなくなるということは
                「棺おけに片足を突っ込んでいる」状態である。
                さあ、同志の諸君、きつくてもムチうって歯磨きに励もうよ。

                「Heaven helps......」と「棺おけに片足........」は何回も使っているフレーズです。またかと思われた方もいらっしゃるでしょうね。
                | hulaboy | 歯周病 | 09:47 | comments(0) | - | - | - |
                歯周病治療アメリカの事情
                0
                  私が購読している歯周病治療と補綴治療(修復治療)の国際誌PRD(PERIODONTICS &RESTORATIVE DENTISTRY)にアメリカにおける歯周治療の問題点が書いてありました。Guest Editorial Voice(William G.Reeves,DDS)の一部を引用します。

                  「本当の意味で効果のある歯周病治療ができる一般開業医の数や、*専門医への転医プログラムは、本来あるべき状態よりも不足しているように思える。
                  一般開業医へ通院している患者の多くは、歯周病の病状について正しく診断されていないか、まったく診断されていない。また、歯周病が正しく診断されたとしても、長期的に効結果をもたらすような適正な処置がなされることはないと思われる。.........」
                  *アメリカでは歯周病だけを治療する専門医がいます。

                  国際的に歯科治療のリーダーであるアメリカでもこのような悩みをかかえているんですね。
                  日本はもっと事態は深刻です。
                  原因はアメリカでも日本でも歯周病の正しい治療を実践していくための指針やその手当てが整備されてないことにあります。

                  日本の現状をいえば重症の歯周病治療を真面目にやれば赤字になりかねないという事情がありますので、歯周病治療に深入りをしないという開業医が少なくありません。経営を考えるとやむをえない事情があります。

                  私は歯周病治療を好きでやっていますが、重症症例はいまの保険制度では経営的には苦しいという実感も持っています。
                  私たち開業医が心がけないといけないことは重症の患者さまを作ってはいけないということです。
                  少ない診療報酬だから治せなくてもしょうがないといった態度は改めなければなりません。正しい診断を行って患者に正しい情報を提供すべきです。歯科医院に通っていたのにいつの間にか歯周病が悪化していたという事態は避けなければいけません。
                  歯科治療先進国のアメリカでも一般開業医によって歯周病の患者が悪化している事情があるのです。

                  話題は変りますが、昨日のテレビで病院の格付けを国家がやってはどうかという太田総理....の番組を見ましたが、医療従事者は心臓外科の有名医師を除いて反対意見の人が多かったように思いました。
                  私も国家がやる格付けには反対です。視聴者は賛成の人が多かったので私の意見を述べようと思いました。
                  国家による調査はすでに医療機関は受けているのです。
                  診療報酬について適正な請求を行っているかなどです。

                  国家ときくと医療従事者はこの厚生労働省の保険診療指導を思い浮かべて拒絶反応を示すのだと思います。
                  保険診療や診療報酬は多くの矛盾を抱えているからです。
                  このような国から格付けをして欲しくないというのが私の経験からの反応です。理論より反応と言ったほうが適切です。
                  賛成の方に伺ってみたいのですが国家なら大丈夫ですか?同じ厚生労働省の管轄の年金事業はどう考えるのですか?

                  どうしても格付けをするなら国際スタンダードでやってもらいたいものです。先進国レベルでみれば日本の医療がいかに安上がりにできているか分かるでしょう。コストパフォーマンスはAAAかもしれませんが、あとの評価は厳しいものとなるでしょう。


                  | hulaboy | 歯周病 | 09:55 | comments(0) | - | - | - |
                  歯髄から骨再生
                  0
                    名古屋大の上田実先生グループが再生医療で乳歯の歯髄から骨を再生したというニュースがテレビでありましたが、既に名古屋大は智歯から同様の研究結果は出していますのでこのニュースには余り驚きませんが、歯髄組織からの再生能力は骨髄からの再生能力の4倍あるという報告に興味があります。

                    永久歯と生え変わる乳歯を抜歯して冷凍保存していざというときに再生医療で病気を治せる可能性があります。既に冷凍保存している方も多くいらっしゃるそうです。恐るべし再生医療ですね。

                    骨髄組織よりも4倍もある歯髄組織は歯を生かしている大事な組織です。しかし虫歯が進行して歯髄炎を起こすと急激な痛みを発生させます。
                    急性歯髄炎と呼ばれますが、大抵は歯髄(神経)を除去して痛みをとります。歯科では珍しい治療ではありませんが、骨髄組織よりも4倍もバイタリティ?のある組織の除去はできたら避けたいところですね。
                    大きい虫歯を作らないことが大事です。
                    慢性的な虫歯で痛みを伴わない虫歯はいろいろな方法で歯髄を残すことは可能です。
                    もっと日本の歯科医療は予防に力をいれないといけません。
                    | hulaboy | 歯周病 | 15:49 | comments(0) | - | - | - |
                    再生歯科医療
                    0
                      今再生医療が注目されています。
                      京都大学の山中伸弥先生の人の皮膚から万能細胞を作り出したという研究は世界的なニュースになりましたが、歯科の分野でも再生医療は注目を浴びています。

                      歯周病で吸収(溶けた)されてしまった骨を新たに再生する研究がおこなわれています。
                      大阪大村上伸也教授はサイトカインからFGF-2という骨再生を誘導するタンパクを研究されています。
                      この研究が順調に進むと歯周病で吸収された骨を再生させることが可能になるということです。
                      次の絵は歯科雑誌のクイント12月号の特集記事掲載の写真から改変したものです。
                      骨が水平的に吸収されています。現在ではこの骨を再生させることはできません。
                      FGF-2製剤が完成すれば骨を再生できるのではと期待されています。
                      名古屋大の上田実教授は患者の骨髄液から培養骨を作り、名古屋大学内の倫理委員会の承認を得て実用化されています。
                      インプラント治療の骨造成で既に実績をあげられております。
                      上顎洞に培養骨を注入した骨造成(名古屋大口腔外科症例写真)。クイント12月号より
                      一般臨床家にも培養骨が準備できる環境が整う日が待たれます。

                      | hulaboy | 歯周病 | 12:27 | comments(0) | - | - | - |
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