グリーンヒル歯科医院 ブログ。

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地震について古森義久氏、佐藤優氏のブログ紹介
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    JBpress(日本ビジネスプレス)より1pだけ転載します。
    興味ある方は続きはJBpressのHPを見てください。

    米国人には理解不能、
    大地震でも治安が揺るがない日本

    2011.03.15Tue)  古森 義久

    日本の大地震について、米国では大手の新聞もテレビも大々的な報道を展開している。政府の動きを見ても、オバマ大統領以下、クリントン国務長官らが次々に日本への激励や支援の意向などを表明した。民間でも各界で日本への救済や支援の動きが出てきた。

     しかし、こうした米国側の広範な反応の中で私が特に興味を引かれたのは、史上稀にみるほどの無惨な被害に遭った日本国民の冷静さや沈着ぶりを、驚くべきことのように伝える米国側の報道だった。

     これほどの被害に遭いながらも、なお日本人はパニックには陥らず、秩序を保ち、礼儀さえ保って、お互いを助け合っている、というのだ。これは日本人から見れば当然とも言える状態である。だが米国では、まるで異様なことのように報じられ、礼賛されている。日米の文化の違い、社会の相違とでも言えるだろうか。

    「略奪のような行為は驚くほど皆無なのです」

     まず、CNNテレビ(CNNのサイト)の12日夜のニュース番組が顕著だった。この番組では米国のスタジオにいるキャスターのウルフ・ブリッツアー記者と、宮城県・仙台地区にいるキュン・ラー記者とのやりとりが日本国民の態度を詳しく伝えていた。

     ブリッツアー記者が「災害を受けた地域で被災者が商店を略奪したり、暴動を起こしたりという暴力行為に走ることはありませんか」と質問する。ラー記者はそれに対し、以下のように答えた。

     「日本の被災地の住民たちは冷静で、自助努力と他者との調和を保ちながら、礼儀さえも守っています。共に助け合っていくという共同体の意識でしょうか。調和を大切にする日本社会の特徴でしょうか。そんな傾向が目立ちます」

     ブリッツアー記者が特に略奪について問うと、ラー記者の答えはさらに明確だった。

     「略奪のような行為は驚くほど皆無なのです。みんなが正直さや誠実さに駆られて機能しているという様子なのです」

     この日本からのラー記者の報告はCNNテレビで繰り返し放映された。日本人はこんな危機の状態でも冷静で沈着だというのである。明らかに日本人のそうした態度が美徳として報じられていた。その報道は全米向けだけでなく、世界各国に向けても放映された。 以上Jppressより転載


     続いて佐藤優氏のブログ記事を紹介します。

     

    佐藤優の眼光紙背:第88回

     11日の東日本大震災に対処するために暫定的に国家翼賛体制を確立する必要がある。菅直人首相の呼びかけに答え、自民党、民主党などの野党も全面協力を約束した。日本の社会と国家を守るために当然のことである。権力闘争よりも国民と国家のことを第一義的に考えるという良識を与野党を問わず国会議員が発揮していることを国民は虚心坦懐に受け止め、高く評価すべきだ。今回の事態が菅政権を延命したなどという矮小な視座から物事を見るべきではない。筆者は外交官だった時期に日本の首相、ロシアの大統領を間近で観察することがあった。その経験から国家首脳には非常事態のときに自らの命を投げ出してでも国民と国家のために奉仕するというプログラムが埋め込まれていると確信している。ここで重要なのは菅直人という固有名詞ではない。日本国内閣総理大臣(首相)という役職が重要なのである。日本を愛するすべての人が、いまこの時点で首相を支持し、日本の社会と国家を強化するための行動をとることが重要と信じる。


     政治休戦や大連立などというシナリオで、この国難を克服することはできない。言葉の正しい意味で翼賛体制を確立する必要がある。翼賛について『広辞苑』(岩波書店)を引くと<力をそえて(天子などを)たすけること>と解説されている。太平洋戦争中の翼賛政治会や翼賛選挙の負の意味に引きずられずに、日本人1人1人が、民主的手続きを経て日本の政治指導者に選出された菅直人首相を助けることが重要である。

     情報管理が厳しくなされているので、東京電力福島第一発電所(福島県大熊町)で起きている事態について詳細を知ることはできない。しかし、あらゆる場合に備え、国民と国家の安全を保障するために菅首相にフリーハンドを持たせることが重要だ。国家指導者としての良心に従い、菅首相は超法規的措置を含め、最善を尽くすべきだ。法的手当が必要な事柄について、自民党、公明党をはじめとする野党も、政争ではなく国家的見地から最大限協力すべきだ。大震災対策の臨時予算を可及的速やかに成立させる必要がある。

     地震専門家は今後1カ月は大きな余震と津波の可能性があると述べている。その期間はきわめて緊張度が高い国家非常事態だ。これに対応した翼賛体制が必要とされるのである。この危機を乗り切るという明確な目的意識をもって筆者も言論活動を行う。

     最後になるが、諸外国も東日本大震災に対する日本政府と日本国民の反応を注意深く観察している。国際社会では弱肉強食の論理に従い、自国の権益を露骨に拡張しようとする帝国主義的傾向が強まっている。ここで大震災に対して日本人が団結し、対処する姿勢を示せば、中国は尖閣諸島に対する挑発行為を躊躇するようになり、ロシアも北方領土問題で対日強硬策をとることの危険を察知するようになる。

     今後3カ月は国家非常事態と認識し、日本社会が団結し、国民1人1人、企業、労働組合、宗教組織などの団体が自発的に日本国家を翼賛することを訴える。(2011年3月12日脱稿)

    佐藤優の眼光紙背:第89回

     マスメディアに国民心理の動揺を避けようとする集合的無意識が強く働いている。このような状況で、新聞、テレビ、ラジオがセンセーショナリズムに走っていないことを筆者は歓迎する。東日本大震災に対し、日本人がパニックを起こさずに対応していることは、わが民族が危機に対応する基礎体力を備えていることを示している。日本人の能力を日本人自身が過小評価してはならない。国民が団結して、民主的手続きによって選ばれた国家指導者である菅直人首相を支えなくてはならない。

     マスメディアの抑制された報道からでも、福島第一原発が危機的状況にあることを国民は察知している。首相は超法規的措置を恐れずに、必要な措置をとらなくてはならない。この場合、国家的危機を救うために生命の危険にさらされる任務があることをわれわれ国民はよく自覚しておく必要がある。戦後日本の国家体制は、近代主義によって構築されている。その核となるのが生命至上主義と個人主義だ。個人の命は何よりもたいせつなので、国家は生命を捨てること国民に求めてはならないという考え方である。しかし、国際基準で考えれば明らかなように、どの国家にも無限責任が求められる職種がある。無限責任とは、職務遂行の方が生命よりも重要な場合のことだ。日本の場合、自衛官、警察官、海上保安官、消防吏員(消防士)、外交官などがその本性において、無限責任を負う。通常の場合、東京電力関係者に無限責任は想定されていない。しかし、福島第一原発の非常事態に鑑み、専門知識をもつ者が自己の生命を賭して、危機を救うための努力をすることが求められる。マスメディアは詳しく報道していないが、現場では日本の原子力専門家が危機から脱出するために、文字通り命がけで働いている。菅首相は、危機を回避するため無限責任を要求する超法規的命令を発することを躊躇してはならない。菅首相は民主的手続きによって選ばれた日本の指導者として、職業的良心に基づいて日本国家と日本人が生き残るために必要とされる全てのことを行うべきだ。

     与野党の政治家は、東日本大震災という危機を乗り切るために日本という言葉のもとに団結しなくてはならない。大連立では連立野党との政策協議やポストの配分が不可欠になる。そのようなことをしている余裕はない。いま必要なのは、言葉の正しい意味で菅首相を翼賛することである。翼賛とは、本来、国家指導者を国民がそれぞれの立場から助けることを意味する。1人1人の国民、団体がそれぞれの立場から、菅首相が日本国家と日本人のために最適の決断ができるように努力することだ。菅首相は、能力主義の観点から、与野党を問わず、官民を問わず、必要とされる人材を登用して、危機に対応するべきと思う。

     われわれ日本人には大和魂がある。日本人が日本人であることを支えるのが大和魂だ。日本が危機に陥ったときに、われわれの大和魂が自ずから働き出す。政治、イデオロギー、経済的個別利害を超えて、危機のときに団結する能力がわれわれに備わっているから、日本人も日本国家も生き残ることができたのである。危機を乗り切るためには思想が必要だ。大和魂こそがその思想だ。危機になると自ずから働き出す大和魂の力を私は信じる。(2011年3月13日脱稿)

    以上転載

     
     佐藤氏はそのほかにも東電を応援しようという記事も書かれています。

    東電のメディアバッシングを控えて東電の思いどうりにやらせろという内容です。

     佐藤さんはやはり偉い人ですね。

     菅総理については平時においては超辛口の批判をされていますが非常事態ではこのブログのような発想を国民に示してくれます。

     古森氏のブログも日本人として誇りに思いました。

    日本人は助け合いながらこの難局を乗り切ることを信じています。



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