グリーンヒル歯科医院 ブログ。

・・・・・ 院長のひとりごと ・・・・・
喫煙者の歯周病は........
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    喫煙者の歯周病は静かに進行して自覚症状が現れたときには重症であることがまれではありません。
    喫煙者の歯肉出血はタバコを吸わない方に比べて少なく、歯が動くという自覚症状が非喫煙者に比べて遅れる傾向にあります。
    歯肉が腫れる、出血する、排膿があるなどの炎症所見が少ないわりには骨吸収量が多いという特徴があります。だから歯周病に気づいたときには重症になっていることが多いのです。

    喫煙は歯周病菌に対する生体の抵抗力を弱め歯周病を悪化させると言われています。生体防御に関係する好中球の働きを変化させると言われています。

    喫煙される方が歯周病に気づいたときには、重症であることが多いのは私の臨床経験でも確かなことです。
    喫煙者はまめな歯科定期検診を受けられることをお勧めいたします。
    今日も若い方がかなり進んだ歯周病に気づかずに来院されましたので
    ブログの題材としました。
    | hulaboy | 歯周病 | 13:49 | comments(0) | - | - | - |
    歯周病は何故根絶できないのか?
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      薬用歯磨き剤のCMもよく流れていますので、歯周病という名前は皆さまご存知だと思います。
      今までブログで歯周病の説明は何回もしていますが、何故歯周病で歯を失う人が少なくならないのでしょうか?

      それはこの病気の原因を多くの患者さまが理解していないからです。歯垢、歯石という原因を完全に除去しないと歯周病の進行は止まりません。
      簡単に言えば歯石を完全に除去してプラークコントロールしていけばいいのです。では何故歯周病の患者さまが減らないのでしょうか?
      答えは歯石が完全に取れていないことと歯みがきが上手に出来ていないからです。

      歯石が完全に取れていないことは、歯科医院に問題があります。患者さまが歯周病を治してくださいという目的で歯科医院を訪れれば歯科医師は歯周病について正しい情報を患者様に与えなければなりません。
      同業者の非難はなるべく避けたいところですが、当院で歯周病の説明をしますと前の歯科医院ではそういう説明を受けていないという方が多いです。
      そして原因である歯石が取れていないことも多いです。ここが日本人の歯周病が減らない大きな原因だと思います。

      では何故歯科医院できちんと歯石を取られていないことが多いのか考えてみましょう。
      歯石はサンゴのように繁殖していき歯の根っこの深いところまで延びていきますので簡単に取れないことが多いのです。
      歯肉の中まで入り込んだ歯石を取るには術者の訓練も必要です。
      歯周外科手術も必要になることもあります。
      このように説明をしていけば、歯周病が減らない原因は歯科医院の治療に問題があるということになりますが、歯科医院を責められない理由があります。

      友人の話を思い出しながらこの点を説明いたしましょう。
      私は学生時代は本当に勉強をしない、できない学生でした。
      開業してからは患者さまに責任を持たないといけませんので、有料のセミナーを数多く受けてきました。30年前に歯周病はアメリカで歯周病を学ばれた佐藤直志先生の半年セミナーをうけました。毎月1回上京して土、日のセミナーを半年受けました。それからもずっと歯周病の勉強を続けています。

      さて友人の話ですが、大学の同期のH君ですけど、彼は大分で開業しています。
      15年くらい前に会ったときに私が歯周病のセミナーを受けた話などをしました。H君は私と違って学生時代からできる男です。よし俺も歯周病のセミナーを受けてみるといって佐藤先生ではなく別な歯周病のセミナーをやはり何ヶ月もかけて受けました。(H君が受講したのはアメリカのMyron Nevinsに師事された小野義弘先生のセミナーです。私も現在は小野先生が主宰されるJIADS CLUBに入会してこのCLUBのコンセプトを学んでいます。)

      そしてH君が言った言葉は
      「内山、この治療を保険でやっていたら赤字になるぞ!」
      というものでした。実際彼は歯周病の外科手術には手を出さずに対症療法で良心的に患者さまをみていきたいと800万円もするレーザーを購入して歯周病治療に使っています。こういう彼の良心的な態度には頭が下がります。

      話が長くなりましたが、歯周病治療は経営的に苦しいところがあるのは事実なのです。だから本格的に治療する医院が少ないという現実があると思います。経営的に十分やっていけると思われた保険制度の時もあったのです。
      それは前回のちょっと何年かの話で去年の改正で逆戻りしてしまいました。
      真面目に歯周外科をやろうとする歯科医師のモチベーションを下げるのに十分過ぎる貢献?した改正です。外科手術料がひどいときには以前の30%しかないのです。
      丁寧に歯石を除去して(必要なら外科手術も行って)歯みがき指導に時間をかけてやっていけば歯周病は根絶できるのにと思いますが、今の保険制度では歯周病を根絶させる前に歯科医院がつぶれてしまうかも知れませんね。

      しかし内山は根気よく歯周病を治したいという患者さまにはたとえ経営的に厳しくても力になりたいと思っていますから、歯周病でお困りの患者さまご安心ください。
      | hulaboy | 歯周病 | 11:37 | comments(0) | - | - | - |
      歯周病の治癒
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        このブログは06.9月に書いたものです。歯周病の治癒過程を追っていきたいので、07.3.3の検査結果をみて改善点と問題点を考えてみました。


        歯周病を治療するには歯周ポケットの深さを測る検査が欠かせません。
        細い尖端が丸くなったプローべという器具ではかります。
        そのときに歯肉から出血する場合があります。この部位も記録します。
        歯周ポケットにプローベを入れているところです。
        出血しているところがわかるでしょうか。

         歯周ポケットが3mm以内なら健康です。
        3mm以上で歯肉出血があるようでした治療が必要です。
        簡単な歯周病は歯石を取って正しい歯磨きを続けることで直ります。

        下の検査はグリーンヒル歯科医院の治療の実際です。まだ治療中で完全には治癒していませんが、改善しているのが分かると思います。

        歯周ポケットの深さと歯肉出血を記録しています。
        歯周ポケットが4mmのところが何箇所か見られます。
        歯肉出血は歯の周り4箇所を測定して歯肉炎スコアとして記録します。
        この場合は112箇所測定中56箇所から出血しましたので、(56÷112)×100−=50%
         治療開始時の歯肉炎スコアは50%となります。



        約2ヶ月後の精密検査です。精密検査は一本の歯の周り6箇所の記録が義務付けられています。ちょっと見づらいですね。歯周ポケットはまだ4mmのところが残っていますが、歯肉炎スコアは7%と改善しています。
        治療のゴールは歯周ポケットを全ての部位で3mm以下にしてしまうことと、歯肉炎スコアを0%にすることです。



        歯磨きの検査です。一回めのブラッシング指導をこの時しました。
        歯周病は歯磨きがすごく重要です。
        歯磨きは磨き残しを検査して数字にあらわします。
        歯の歯肉との境界を4箇所測定します。この磨き残し指数をプラークスコア
        といいます。
        赤く塗ってあるところが磨けていない部位です。
        一回めは43.7%でした。歯科医院で指導を受けていない方のプラークスコアは60%前後が多いので、自己流にしては上手なほうです。


        二回目の歯磨き検査です。
        プラークスコア31%でした。かなり上達しました。
        歯周病の進行をストップさせるには、プラークスコア20%を切ることが
        求められます。
         私が歯磨きは難しいと、何回も何回も言っている理由が分かっていただけると思います。
         この方はもう少し歯磨きを頑張れば歯肉炎スコアはすぐ0%になると思います。
         反対に、怠けると、治療開始時の50%にすぐ戻ります。
        結果にすぐ現れるんです。試験勉強ににていますが、頑張る人はスコアが0になります。
        歯磨きについては、このブログの05.12「院長のひとり言」に書いてありますので、目をとうしてみてください。

        半年後の結果です。
        メインテナンスの経過報告です。昨年9月の歯肉炎スコアは7%までに改善されましたが、07.3.3の歯肉炎スコアは2.7%とさらに良くなりました。
        07.3.3検査


        プラークスコアは35.7%でした。かなり頑張っているほうなのですが、20%を切れればいうことないのですが。
        今回の検査で気になるところがありました。
        歯肉から出血する唯一の歯となりました右上の第一大臼歯の歯周ポケットが5mm になっていることです。前回の検査で3mmまで改善していたのですけど悪化しています。この歯は金属冠が入っていますので、清掃が難しいという環境にあります。今回のメインテナンスできれいに清掃しましたが、今後の経過をみまして、改善しなければ掃除しやすいように治療が必要になるかも
        しれません。
        歯周病は原因を除去していけばどんどん改善していきますが、原因を除去できないと悪化していきます。歯科医院の治療と患者さまのセルフケアの成果が試される正直な病気です。

        | hulaboy | 歯周病 | 12:04 | comments(0) | - | - | - |
        乳酸菌LS1
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          歯周病原因菌のPorphyromonas gingivalisに抑制効果のある乳酸菌LS1について追加報告が日本歯周病学会誌にありましたので紹介します。日大の歯学部歯周病科、東海大学医学部感染症研究科などの研究によるものです。

          乳酸菌LS1は歯周病原因菌Porphyromonas gingivalis菌(Pg菌)に対して服用4週間で効果を発揮するが服用を中止するとPg菌はまたもとの菌数に戻るというものです。
          残念ながらずっとLS1を服用していないとPg菌を抑制できないということです。いいことは乳酸菌LS1は長期服用しても副作用の心配はないということも
          今回の研究で明らかにしています。

          歯周病にかんしては魔法みたいな治療はまだありませんね。
          LS1については2006.9.29号に解説してあります。
          | hulaboy | 歯周病 | 15:41 | comments(0) | - | - | - |
          歯が再生できる。
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            前回に続き共同通信社の記事拝借です。
            歯が再生できるという内容です。

            歯の根元から幹細胞 親知らず保存で再生可能か

            記事:共同通信社
            提供:共同通信社

            【2006年12月27日】


             伸びている途中のヒトの歯の根元から新たな幹細胞を発見したと園山亘(そのやま・わたる)岡山大助手(補綴(ほてつ)学)が26日、発表した。ブタの実験で歯の一部をつくることができたといい、歯の再生医療に使えるのではないかという。

             抜いた親知らずの先端部分で見つけ、「歯乳頭由来幹細胞」と名付けた。

             この細胞をマウスの背中に移植すると象牙質という歯の内部組織と同じものができた。発達を終えた歯から幹細胞は見つかっていたが、今回の幹細胞はそれより約15回多く分裂し、象牙質は約3割多くできた。

             ブタから同じ幹細胞を採った実験で、細胞が定着する足場となる材料などと一緒に歯を抜いた部分に移植すると、約3カ月で歯茎に入っている「歯根」部分が再生した。歯根の上に差し歯をつけると、かむ機能も回復した。

             園山助手は「若いころに抜いた親知らずを保存しておき、歯が抜けたときに使って歯根を再生できる可能性がある」と話している。

            .......................................................................................
            実験で歯が再生できても、実用となるとまだ問題点が多いように思います。
            抜けた歯の形どうりに歯を再生できるのかということですね。
            又歯が骨のなかで成長してくればいいのですが、移植することになると
            インプラントのほうが簡単ということになります。コストもかかりそうです。
            何十年後には、歯も簡単に再生できるようになっているかもしれませんね。
            あるいは虫歯や歯周病から完全に予防することが出来るようになっているかもしれません。



            | hulaboy | 歯周病 | 09:29 | comments(0) | - | - | - |
            歯肉移植の経過報告、庭
            0
              Periodontal Plastic Surgery(connective tissue graft) (歯肉移植)
              この症例は06.9.21の「グリーンヒル歯科医院の治療の実際」の経過報告です。
              他の症例も経過報告をしていく予定です。

              手術前:左端の歯に歯肉移植しました。
              06.10.30撮影
              術後9ヶ月:より自然な感じなってきました。


              シンビジウムと庭
              ........
              昨年の夏にHPを開設しまして、HPをみて来院された患者さまから庭がいいと好評をえています。そのイメージを大事にしようとせっせと庭の手入れをするようになりました。
              左の写真のシンビジュウムも玄関においていたもので花が終わって水遣りをしていたら、又花を付けてくれました。ありがたい。




              | hulaboy | 歯周病 | 10:23 | comments(0) | - | - | - |
              歯周外科
              0
                今日、行った歯周外科手術です。

                麻酔をした後です。これから切開していきます。


                切開したところです。歯石が残っています。歯石と不良肉芽(炎症を起こしている歯肉組織)を除去していきます。


                歯石と不良肉芽を除去しました。


                エムドゲインといわれる骨を作る薬を使いました。


                縫合しました。歯が動いていましたので固定しました。

                 この手術は歯肉を切開せずに歯石を丁寧に取った後での手術です。
                いきなりこの歯周外科手術は行いません。
                 初期治療といわれる歯石除去を行った後に行います。
                一見健康そうに見える歯肉でも歯周ポケットが6-8mmとかありますと歯肉を切開して開けてみますと大抵このように骨がとけていて、歯石の取り残しがあります。5mm以上の歯周ポケットがある歯の歯石を歯肉をオープンにしないで完全に取り除くことは無理です。
                 
                 歯に沿って縦に骨が溶けているときは、エムドゲインは有効です。この方の場合は歯の水平方向にも溶けているので、この部分は骨を造るのは難しいです。

                歯に沿って溝のように溶けた骨の再生は可能ですが、歯と歯の間の骨が山の頂から水平的に溶けてきたような骨は再生はいまのところ無理です。
                 (*インプラントを行うような歯のないところでは、骨を高く造ることはできます。)
                 
                この方のように骨欠損が大きい場合は、10年、20年の長期予後は保証できませんが、手術をしない場合よりは炎症をコントロールして長持ちさせることはできます。
                 
                写真をみると大変な手術のように見えますが、痛みもあまり出ませんし、
                2週間もすれば、手術前よりすっきり気持ちよくなってきます。
                 この患者さまは最近,ブログで紹介しました乳酸菌LS1を使っていただいていますので、本当にLS1が歯周病菌をやっつけてくれるのでしたら、このように、手術で細菌のすみかを徹底的に掃除した後では、LS1の効果が倍増するはずです。今後、経過を報告していきたいと思います。

                *歯周外科については9月19日、エムドゲインについては9月20日、LS1については9月22日のブログを参考にして下さい。

                *グリーンヒル歯科医院におきましては、このような歯周外科手術は特別な治療ではありません。歯周ポケットが5mm以上の部位が多数あり、炎症がとれない場合は手術の適応となり、日常的に行っている治療です。
                | hulaboy | 歯周病 | 22:32 | comments(0) | - | - | - |
                乳酸菌LS1
                0

                  06.9.22のブログに紹介しました乳酸菌LS1
                  の販売を当院で始めました。

                  まだ数名しか使用していませんが、体質によりおなかがゆるくなる方がいます。ライオンによるとじょじょにならしていけば問題ないそうですが。
                  便秘ぎみの方には、思わぬ効果があるようです。

                  肝心の歯周病菌のP.ジンジバリス菌はLS1を1ヶ月使用すると10分の1に減少するそうです。
                  口臭も8週間使用すると約3分の2の方に効果があったということです。
                   
                  ライオンのPRパンフの受け売りですから、これから当院の使用結果を
                  みて報告したいと考えています。


                  緑ヶ丘の海岸からみた土々呂方面の夜景です。
                  ふるさとは 港の向こう 上り月  Fujiko


                  今日は月齢7.6日です。この月が中秋の名月へと成長していきます。
                  | hulaboy | 歯周病 | 17:23 | comments(0) | - | - | - |
                  正義の味方:乳酸菌
                  0
                    成人性歯周炎(アトラス歯周病の細菌学より抜粋)
                    最も多いこの歯周炎は30代後半からゆっくり連続的に進行する。
                    歯肉縁下プラークには一連の細菌、主にスピロヘータとグラム陰性桿菌が含まれている。
                    P.gingivarisが培養菌の約40%、スピロヘータが30%占めるが健康な部位や治療を施した
                    部位では、全くないか、あってもわずかな量だけである。(Loesche et al.,1985)
                    アトラス歯周病の細菌学より
                    これが悪の細菌;P.gingivalis(ポリフィロモナス、ジンジバリス)です。
                    なんとこの悪をやっつける乳酸菌があるのです。

                    Lactobacillus salivarius TI2711(LIONのLS1のカタログより)
                    この乳酸菌が歯周病の原因菌のP.gingivalisをやっつけるらしいのです。
                    乳酸菌は有害な菌しか攻撃しませんので、抗菌剤のような副作用がでないといわれています。

                    当院でもこれから試してみようと思っています。
                    この正義の味方の乳酸菌は
                    商品名LS1で販売されています。
                    歯科医院専用はライオンのLS190錠入り2000円です。
                    | hulaboy | 歯周病 | 06:30 | comments(0) | - | - | - |
                    歯周組織の再生
                    0
                       エムドゲイン
                       歯周組織の再生について、説明します。
                      前回のブログで水平的な骨は再生できないが、垂直的な骨吸収は再生できるといいましたが、エムドゲインという薬を使うと骨や歯の周りの組織が再生されます。






                       再生量には限界がありまして、びっくりするほど再生してくれませんが
                      骨ができてきます。
                       スウェーデンで開発された薬です。日本で販売されるようになって7年くらい経つと思います。
                       7年位前にエムドゲインの説明会に東京まで出かけたことを思い出します。スェーデン大使が挨拶されたのを覚えています。薬で骨が再生されるなんて画期的なことだったんです。

                       エムドゲインは残念ながら保険適用となっていませんので、一回の手術に薬代だけで、2,3万円かかります。
                       歯科は保険がきかない治療が多くて、技術が眠る原因をつくっています。費用の説明をしなくて、歯科医師の裁量にまかせてもらえば、エムドゲインはどんどん使いたい薬剤の一つにあげられます。
                      | hulaboy | 歯周病 | 07:45 | comments(0) | - | - | - |
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